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環境・社会活動報告

お客様視点のものづくりの追求

 当社は、絶え間ない技術力と開発力の強化に努め、技術グループごとの特徴ある強みをさらに強化してお客様のご要望に応え、継続的に独自の新製品・開発製品を供給していくことを目指しています。
 その基盤にあるのは「品質」です。全製品で重要品質管理項目および重要品質特性を明確にし、設計段階から金型や設備、材料、作業標準、検査標準に落とし込み、問題があれば是正します。さらに設備、金型、計測器の日常点検および定期点検を行い、「品質第一」の意識を全員が徹底して共有し、設計から出荷に至るまでの全プロセスにおける品質管理のPDCAを確実に実施しています。

 社内工程にて使用する原材料、加工済み材料、外注委託品、副資材(新規品等)について、蛍光X線分析装置による徹底した分析を継続し行っています。また、昨今定期的に欧州より公示されるREACH規則SVHC(高懸念物質)に該当しているフタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(DEHP)についても、新規配合には使用せず、既存配合も計画的に配合変更をしており、環境にやさしいものづくりを目指して活動を行っています。

基本的な方針

当社グループ企業活動の生成・発展を推進するために、市場にマッチした要素技術の深掘り、知財基盤の構築、研究開発人材の育成、企業価値の強化等、研究開発機能を高め、イノベーションを起こし続けます。

研究開発施策の方向
  1. 1. コアとなる要素技術の向上

    技術者として自分の技術を向上させることや、外部の研究機関や人脈との競争や連携そして自らが手がけた技術に誇りと自信を持てるようになること、そしてニーズとの関わりによって、私たちは成長すると考えています。

  2. 2. コア技術を柔軟に活用できる人材の成長

    研究開発部門は、近視眼的なお客様とのつながりではなく、お客様の真に要求する潜在要求を顕在化させるという役割があります。そのために、ゴム、プラスチック、電子部品、医療製品専門メーカーとしての総合的な提案力を身につけていきます。

  3. 3. 顧客の顕在・潜在ニーズへの提案

    私たちの持っている技術資源を高いレベルで活用、応用、複合していくことで、新しい付加価値を創造していきます。

  4. 4. 要素技術の組み合わせによる相乗効果の発揮

    今期の方針に沿って、研究開発基盤要素を定義づけし、次期の中期経営計画で完成させられるような取り組みを行っていきます。

  5. 5. 今期は特に、成長のための研究開発基盤確立を構築

    今期の方針に沿って、研究開発基盤要素を定義づけし、次期の中期経営計画で完成させられるような取り組みを行っていきます。

 マイクロTAS事業におけるマイクロ流体チップの開発を担当しています。研究開発がスタートしてから4年間。お客様の漠然としたイメージをもとに、濃密なディスカッションを続け、試行錯誤を重ねた末にようやく結果が出たのは1年前でした。「思い描いていた機能を満たしています。すばらしいものができましたね」という言葉をいただいた時には、達成感で感無量でした。
 これだけ長く一つのことを続けられたのも、お客様と会社が技術の将来性を見越して、先輩をはじめとする我々開発チームに託してくれたからこそで、それに応えることができて本当に嬉しく思います。
 私たちは現場により近い研究所として、真に社会が必要とする技術を追求するのが使命だと考えます。今後は開発のフェーズを離れ、工程設計を行う生産のフェーズに入りますが、引き続きこの技術を磨いて用途を広げ、社会に貢献することを目指します。

株式会社朝日FR 研究所 研究員岩崎 宏祥